ぱんだ

東京・上野動物園で飼育されるジャイアントパンダ2頭が21日夜、日本に到着する。

 1972年に日本で初めて同園でお目見えし、街のメル友掲示板シンボルになっていたパンダ。2008年に「リンリン」が死んでからは“空席”だったが、人気者の再登場を、地元・上野の人たちも心待ちにしている。

 「この日が来るのを3年間待っていました」。上野動物園表門そばの土産物店「桜木亭」の社長、清水利行さん(32)は顔をほころばせる。

 店の名物はパンダをかたどった焼き菓子「パンダ焼」。初代のペア「カンカン」「ランラン」が72年に来て間もない頃、父・隆夫さんが考え出した。パンダの着ぐるみを着た隆夫さんも、子供とiPhone出会い記念撮影をしてブームの盛り上げに一役買った。

 しかし、リンリンが08年4月に死ぬと、隆夫さんも後を追うように、その年の暮れに61歳で亡くなる。パンダを失った同園の入場者は減り、08年度には300万人を割り込んだ。

 それから3年間、帰りぎわに「パンダいなかったね」と寂しそうに話す子供に、親たちが「その代わりに……」と買い求めていたパンダ焼。「これからは、パンダ焼が楽しい思い出の一コマになれば」と、利行さんは期待する。

 上野生まれ、上野育ちの写真家、須賀一さん(81)も、「上野大好き人間だから、街の活気が出るとうれしいね」と、パンダの来日を楽しみにしている一人だ。

 写真家として初めて個展を開いたのが、カンカン・ランラン来日の1年前。動物園から延びる出会い系サイト行列、パンダの人形を抱えた観光客、デパートの屋上から上がるパンダ形のアドバルーン――。パンダブームで、にぎわいを増した上野は被写体に事欠かなかった。

 「パンダが一般公開される3月は、上野公園の桜も咲き、上野が一番美しい時期。桜とパンダで脚やせエステ、またにぎやかな上野に戻ってほしい」。一般公開初日には、カメラを片手に街に出かけるつもりだ。

Blog Home